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石巻~女川へ ~其の三~

昨日の福島県での一時帰宅のニュース、

取材班が同行したお家は飼い猫が2匹生きていましたね、

立ち入り禁止区域になって約20日…weep

痩せっぽっちになって、それでも生きていた!

数日で、すぐに戻れると思ってペットや家畜を置いて避難した人たちの後悔の念は、

動物を飼ったことのない人には絶対に分からないでしょう。

時間は掛かりましたが、政府や福島の各自治体が

ペットを救出する方向で動き出し本当に良かったと思います。

一日も早く動物たちが救出されますようにと祈ります。

 

石巻動物救護センターは、

市街地でも比較的、津波の被害の少なかった場所にありますが

石巻駅から海側は津波の被害を大きく受けた地区です。

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そこから石巻漁港方面へ進むと地盤沈下によって道路や家が浸水しています。

海水なので自家用車で進むにはかなり勇気が必要ですが、

地元の方達は軽自動車でも走り抜けていきます…sweat01

 

海岸線を進むと、町の風景とは一変し、全損の建物が多くなりました。

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壊れた信号機の交差点では、普段と変わらないような笑顔で

おしゃべりをしながら歩いている子供達を見かけました。

 

この子たちはどこから来てどこに帰って行くのだろう…、

 

女川街道沿いには、たくさんの避難所が点在しています。

この辺りの壊れた商業施設の二階や駐車場も避難所になっているようでした。

少し進むと、津波の被害を受けていないように見えるきれいな海に出ました。

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万石浦は巨大な入海で、カキやのりなどの養殖が盛んな場所だったそうです。

入り江のようになっているので津波の被害が少なかったのでしょう、

漁船やクルーザーも見えます。

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でも、車を降りて近づいてみると、

駅や港は破壊され、船は穏やかな海を漂っているだけでした。

あたりに人の姿もありません。

 

帰りに仙台のお店に立ち寄った際に、

「女川には仕事でよく行った」というビジネスマンに会いました。

女川街道はそれはそれはきれいな海岸線だったそうです。

仕事でも女川街道を走るのは楽しみで、

「だから、まだ女川にはいけない」と言われました。

よく知っているから自分の目で見ることができないそうです。 

 

万石浦を過ぎ、小高い丘を下ると、突然目の前に女川町がありました。

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ここにはひとつの町があったはずなのですが、

全てが波にさらわれ、建物は形すら残っていません。

この写真の右手の丘の上には遺体安置所があり、

震災から四十九日のこの日はたくさんの方がいらっしゃっていました。

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『ようこそ女川へ』

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さんまの漁獲量日本一の女川漁港があった場所です。

漁港も町も壊滅的で、言葉が出てきませんでした。

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粉塵の中を走っているのは自衛隊と災害復旧車だけ、

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目の前の鉄筋コンクリートの建物は、

横倒しになっているのだと理解するのにしばらく時間がかかりました。

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見たこともないのに、まるで戦場だと思いました。

 

私には女川町の元の姿が、想像すらできませんでした。

 

この風景が私達が立っている場所から

見渡す限りずっと、果てしなく続いているようでした。

 

現地のボランティアは全然足りていません。

ゴールデンウィークは受け入れ態勢が限界だっただけです。

今日で震災から二ヶ月、

まだ人が住める場所も、

壊滅的な被害を受けた場所も、

被災者の大切な思い出を探すのも、

がれきや泥を処分するのも、人の手でしかできません。

復興には果てしなく長い期間が掛かると感じました。

石巻動物救護センターも連休中にインフラは整いましたが、

現在、犬猫は140匹を超え、ボランティアが全然足りないそうです。

被災地へペットフードや支援物資を配布する活動や往診も続けられています。

 

猫カフェの猫は「可哀そう…」と言う人もいます。 

でも、うたたねの猫たちは幸せです。

保護されている猫も幸せなのかもしれません。

ご飯をくれる人がいて、安全な寝床があるだけでまだ幸せなのかもしれません。

町が復興して皆さんが普通の生活が戻るには、

犬猫たちが家族と暮らせるようになるには、きっと一年以上掛かるでしょう。

半年経っても、一年経っても被災地を絶対忘れないように、

皆さんにも何らかの形で支援を続けてほしいと、

行ける人はぜひ被災地へ行ってほしいと願います。

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