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3度目の石巻動物救護センター訪問~其の四~

暑~~~い…sunsweat01

6月23日、石巻動物救護センターへ着くとプレハブの中は37度を超えていた…sweat02

南国宮崎からすると東北は涼しいイメージがあるが、

実は暑い暑い、4月に訪問した時の顔の日焼けがまだ取れない位日差しも強いsun

それでも猫たちは保護された当時よりはずっと落ち着き、

掃除とご飯が終るとケージの中で伸びきって寝ていた。

Ishinomaki

午前中に50匹以上いるすべての猫ケージを消毒、

ペットシートとトイレを交換して、ご飯とお水をあげる。

プレハブ内は扇風機が数台回っているはいるが、吹いているのは温風…sunsad

汗をかく…なんてものではなく、

汗は全身を滝のように流れ落ちる。

午前中の3時間はただ無心のみ、まるで修行の身である。

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犬たちは相変わらず「出して!出して!」ワンワンと鳴き続け、

一度は落ち着いたように見えた震災後のストレスは強くなっている面もあった。

午前と午後に敷地内の芝生を散歩させてもらうのだけど

犬舎に戻る時間になると、「イヤ-イヤ-!」と地面に突っ張って抵抗する。

抵抗する犬たちはお世話をするボランティアさんの手を容赦なく噛む、

被災地では通常の保護施設やシェルターの常識が通じないようで、

プロのドックトレーナーでも数匹の犬には手を焼くほど、

気の毒に毎日数人のボランティアや獣医までもが噛まれて血を流していた。

普段は可愛らしい犬なのに…、

ケージに入るのだけは本当に嫌なのだ。

でも、どうするとこもできない・・・、ここは被災地なのだから・・・、

人間でもプライバシーのない避難所で頑張っている。

美味しいフードが朝夕食べられて、

毎日ケージもきれいに掃除してもらって、

午前午後と散歩にも連れて行ってもらって、

獣医在住なので感染症予防も治療も万全、

人間側から見れば「恵まれた環境」であるが犬たちは理解できない。

「なんでこんなところに閉じ込めるのannoy

「大好きなパパ、ママはどこ…?」

幸いにも噛まれた傷は勲章になる。

「ほらsign01」絆創膏を剥がしてまで噛まれた傷を見せ合う。

本当に愛する犬バカばかりなのである。

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猫はどうやら諦めが早い生き物のようで

午前中の掃除とご飯が済むと、

ほとんどが手足を伸ばして無防備に爆睡してしまう。

頭の良い猫は「出してにゃーんheart04」とゴロゴロと甘える。

可愛いのでうっかりケージから出してしまうと

後は猫の思うがまま…、

棚を上へ下へと逃げて数時間は猫に翻弄されてしまう。

そして午後は猫好きボランティアはお気に入りの猫ちゃんを抱いて癒される、

猫舎はほんのひと時、猫カフェ状態・・・lovely 至福の時であるheart01

普段、猫カフェに行けない人はぜひ被災地のシェルターに行ってみませんか?

50匹以上の猫たちが皆さんを待っていますから。

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私は2日目からまた隔離室を担当、

一度世話をした病気の猫たちが心配でたまらないから

隔離担当は何度来ても隔離希望、

幸い私は猫カフェには厭きるほどいるから隔離室は適任なのである。

前回世話をした重体の猫たちも回復して飼主さんの元に戻ったり、

一般の猫舎に移動したり、

一番心配していた猫も入院したりもあったけど少しずつ元気になっていた。

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自分がわざわざ被災地に行く意味があるのか、

行って何か役にたつのか?

その疑問は2回目の石巻訪問時に消えた。

私が石巻に着いた時に隔離室を担当していた女性は、

「引き継ぎがいなくて帰れない、明日から仕事なのにどうしよう…」と泣いていた。

「前回も隔離を担当して病気の猫を看れる」と私が話すと、

彼女は愛情いっぱいに一匹ずつ症状を説明し引き継ぎをしてくれた。

僅か3~4日のお世話なのに、

こんなにも病気の猫に愛情と情熱を注げるのかと頭が下がるほどだった。

彼女は「また来るね」と約束して安心して関東に帰って行った。

私が今日ここに来る意味はあったのだと納得した。

今回も石巻に到着すると、

隔離担当の女性は「明日関東に帰る」ところだった。

始めて会う方だけど、私は彼女の名前を知っていた。

前回に彼女の残した丁寧な引継ぎメモを見ていたからだ。

隔離室は毎回ひとりが担当するけど、

この3ヶ月間、引継ぎメモで繋がっていたのである。

長期で犬舎を担当した女性は、

4月はメキシコから、6月はアメリカから来日して3週間ずつ石巻に滞在した。

彼女の明るさで石巻は毎日笑顔に包まれていたし、

彼女に抱かれた犬たちは安心しきって笑っていた。

5月から猫舎担当の女性はニューヨークから来日して、

1ヶ月以上、石巻に泊り続け猫のお世話をしていた。

彼女の優しさは被災地のシェルターを

まったりとした猫カフェの雰囲気に演出してくれていたheart04

みんな溢れんばかりの愛情で一匹一匹の犬猫たちをみている。

自分が一番の猫好き!なんて思い上がってはいけない。

年齢も仕事もボランティアの経験も関係なく、

世の中には呆れるくらい無類の猫好き、犬好きがいるのである。

被災地の犬猫のストレスを軽減する薬は愛情でしかない。

石巻には日本中から、世界中から不思議で魅力的な人間が集っていた。

~注意~

7月初旬にプレハブにはエアコンが付いたそうですhappy01

インフラ班(設備)の皆さん、ありがとうございました。

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