« 2012年5月 | トップページ | 2013年1月 »

2012年8月

新たないのちを迎えるということ

今年はもたくさんの仔猫が保護され、たくさんの出会いに恵まれています。

うたたねや動物愛護団体から子猫を引き取ってくださる皆様に

心から感謝申し上げます。

 

先月、うたたねから巣立った薄キジちゃん、

88usukiji

実家で暮らしている猫ちゃんとそっくりということで

優しいご夫婦にもらわれて行きました。

でも、実は譲渡した翌々日に体調が悪くなり、一週間も入院してしまいました・・・sweat01

「こちらでお引取りしてもいいですよ」という私の申し出を断り、

飼主様は毎日病院にお見舞いに行き、小さな命の回復を祈ってくださいました。

一時はとても悪い状態が続きましたが、

一週間後に無事に退院のご報告を頂きました。

きっと医療費もたくたんたくさん掛かったことと思いますが

飼主さんは苦情のひとつも言われずに、回復を喜んでくださいました。

本当に優しい方と良いご縁があったと心から感謝しています。ありがとうござましたshine

 

先週末、うたたねを巣立ったチョビ君、

90chobi

実は、チョビ君もちょっとした病気で治療中でした。

チョビ君を希望した飼主様はそれを承知で引き受けてくださり、

一昨日も病院へ連れて行ってくださいました。ありがとうございます。

 

こうした方との出会いにはいつもいつも心から感謝しています。

きっとこの仔たちは幸せになるんだろうな、

強運の仔だなとの思いでいっぱいです。

 

私は犬猫を飼う、動物と暮らすということは、

その命、病気も含めて全て引き受けることだと思っています。

その覚悟がない方には、犬猫を飼うことは無理ではないでしょうか。

命あるもの、うんちもオシッコもするし、

猫は吐き戻しも多いし、部屋を散らかして壁で爪とぎするし、

怪我も病気もするし、いつかは死も訪れます。

それは、人間も犬猫も同じ、私もあなたも同じです。

特に保護猫カフェのうたたねや動物愛護団体から

生まれてすぐに乳飲み子で捨てられたり、保健所に持ち込まれたりした、

「可哀そうな犬猫を引き取りたいsign01」と思ってくださった訳です。

多少の感染症や体の弱さは覚悟が必要だと思っています。

(でも、大抵雑種は強いですよcoldsweats01 雑種はペットショップの純血種ほど弱くありません)

 

94kiji 95corocoro

今週、入店した子猫二匹は、

もう何年も前からたくさんの子猫を育ててくれている

ボランティアさんからお預かりいたしました。

その時に聞いたのが

「今年は子猫の感染症が多く一番可愛らしい時期に譲渡会に参加できなくて、

どの保護団体さんもかなりの猫を抱えています。

この2匹もレスキューしたときは、案の定コクシに感染しておりました。

ケージ生活が長かったからなのか、

生まれ持っての性格なのか、とても人懐っこいです」

 

コクシや回虫、真菌は決して怖い病気ではありません。

回虫は二回以上の駆虫薬、コクシは約1~2週間の投薬、

真菌は2週間ほどの塗り薬で治ります。

たぶん、捨てられたり、外を自由に暮らしている犬猫には、

ほとんどの仔たちが持っているであろう感染症です。

成犬や成猫は抵抗力も強く、感染や発病し難いのだと思います。

もちろん、抵抗力の弱い子猫は、回虫やコクシがいると下痢になったり、

発育が悪かったりするので投薬治療が必要ですが、

「保護して一度も病院に連れて行っていない、自然に抵抗力がついて治っちゃった!?」

とそのまま飼っている方も、以前は多かったのではと思います。

今年は感染症が多いわけではなく、

愛護団体や一般の保護主さん、動物病院も検査が徹底したのだと思います。

 

軽い感染症で一番可愛い時期を愛護団体のケージで過ごすのは、

なんて可哀そうだろう・・・と思うのです。

今年は、保健所から引き取った子猫はほとんどコクシなので、

たくさんの仔猫を抱えている愛護団体さんは、治療も隔離もの大変です。

 

可愛い、愛らしい子猫たちです、こんなにも小さないのちです。

愛情ある飼い主さんが、たった1匹を大切に治療してくだされば、

きっとすぐに治るであろう感染症です。

 

うたたねは、どうしても猫カフェという場所柄、

全ての感染症検査、エイズ白血病検査を終えてからでないと入店できません。

本来なら、その子猫を飼う飼主様が引き受けるべきリスクを

優しい気持ちで保護してくださった保護主様にお願いしないといけない時に

私は、本当に本当に心苦しく思うのです。

 

我が家にも、石巻から引き取った病気持ちの猫がいます。

A241

石巻で一番最後に残ったこの仔が健康なら、いくらでも引き取り手はあったので、

私が引き取ることはなかったかもしれません。

歯が無くたって、一年中涙目だって、カギしっぽだって、

今では、我が家にとって唯一無二の存在です。

この猫との出会いを頂いた石巻には、感謝してもしきれないほど、

被災して、この猫を手放さなくてはいけなかったお父さんには、

いつも心の中で感謝と祈りを捧げています。

 

身体が弱く手が掛かるほど可愛くてこのうえない大切な存在になるのです。

以前から、「障がいがあったり、病気持ちだったり、

サビ柄だったりは、いいご縁があるのよね」と言います。

もみじやかえでの様なべっぴんさんはなぜか良いご縁に恵まれないものです・・・。

 

うたたねや動物愛護団体から子猫を引き取りたいと思ってくださる方へ、

どうか「新たないのちを迎えるということ」の意味を、

よくご家族で考えて話し合って、可愛い子猫たちを迎えてあげてください。

皆さんも、自分にとってただひとつの大切な仔との出会いがありますように・・・

|

« 2012年5月 | トップページ | 2013年1月 »